Raspberry Piにカメラモジュールを接続して、人の顔を認識するシステムを解説します。
物理構成は、Raspberry PiのスターターKit、デジタルカメラのモジュールの2つです。
ラズパイには、DebianをもとにしたOSのRaspbianがSDカードにすでに書き込まれています。
モニターとキーボードを接続すれば超小型のPCです。
OSのインストール後、SSHなどの設定を有効にします。Wi-Fi接続でOSとファームをアップデートしてソフトを最新化します。
その後、カメラモジュールのインストールと動作確認、インストール済みのPythonのバージョンを確認します。
少し難しいのは、人の顔を認識するディープラーニングのAIをダウンロードして入れるところです。
GitHubで公開されているOpenCV(http://opencv.jp/)のサンプルデータを利用します。
利用するサンプルはカスケード型分類器と呼ばれています。例えば以下のように、
$ sudo apt-get install python-opencv
管理者権限でapt-getコマンドを利用して、Raspbianのパッケージ管理システムのAPTライブラリにpython-opencvをインストールします。
さらに、以下から学習済みのライブラリを追加するのがポイントです。
https://github.com/opencv/opencv
動作の概要は以下のとおりです。詳細はサンプルコードで確認してください。
・カメラを初期化する
・カメラから映像を取得する
・顔検出のための学習データを読み込む
・顔検出をする
・検出ができたら顔を赤枠で囲む
・所定の場所に保存する