はじめに
Webサイトをスマートフォンで閲覧することが主流の時代となっています。
閲覧するデバイスは、多い順から、スマートフォン、PC、タブレットなどとなります。
ところで、Webページを見るツールであるブラウザも多数種類がありますが、どれが一番利用されているか知っていますか?
スマートフォンの場合には、有名どころでは、ChromeやSafariが挙げられます。
PCでは、Google Chrome、Safari、MicrosoftのEdgeなどでしょうか。
それでは、具体的な統計データをみてみます。
日本と世界のモバイルブラウザのランキングとシェア
最初の図は、statcounterが提供している2020年12月現在のデータにもとづいて作成したものです。
日本と世界のモバイルブラウザ(スマートフォン用のブラウザ)のランキングとシェアを示しています。
日本で最も利用されているモバイルブラウザの第1位に輝いたのは、Safariです。
第2位のChromeを大きく引き離しています。第3位はSamsungですが、端末が売れているということでしょう。
ところが、これは日本特有の状況で、世界ではChromeが圧倒的です。この理由には、日本でのiPhoneの人気があります。
また、日本でも世界でも、Samsungが第3位をキープしていますが、これは端末のシェアの高さを示しています。
続いて、PCのブラウザを見ていきます。
日本と世界のPCブラウザのランキングとシェア
こちらの図も、先ほどと同様に2020年12月現在のstatcounterのデータにもとづいています。
日本国内のPCブラウザでは、Chromeが第1位です。第2位はMicrosoftのEdge、第3位はSafariと続きます。
世界でもChromeは強いですが、日本と比べるとMicrosoftのEdgeやIEのシェアが低くなります。
日本国内では、Windows PCのシェアが高いことから、EdgeやIEが海外よりも強いという特徴があります。
いずれにしても、ChromeはモバイルだけでなくPCでも大きなシェアを持っています。
つまり、Chromeは、PC、スマホなどデバイスを問わずに強いということを示しています。
おさらいしますと、
・日本のスマホではiPhoneが強いからSafariが選ばれて、
・PCではWindowsが圧倒的なので、海外よりもMicrosoftのブラウザのシェアが高いのです。
なお、PCでは伝統的なFirefoxや特殊な機能を備えたOperaなども入っているのが興味深いところです。
おわりに
もし、この記事を読んでいる方が、どのブラウザを使おうか、あるいは、どのブラウザ向けに開発を検討しようか、などと考えている場合には、
これらの結果から、Chromeを第一候補とすることをお勧めします。
実は定期的にブラウザのシェアの変遷を見てくると、Chromeが徐々にシェアを伸ばしていることがわかります。
その理由には、さまざまなデバイスへの対応とGoogle検索やGmailなどとの親和性にあるようです。